震災から2年、著しく被災地の被災者の心境が変わってきました。
毎月のように、仮設住宅で朝から炊き出し準備をしていると、様々な方面から、
他の仮設住宅の代表者さんや、自治会の会長さん達がいらして、
「次回は是非うちの仮設住宅で炊き出しをして欲しい!」とわざわざお願いして
来て下さるんです。
それも、多くの仮設住宅の代表者さんが、来て下さり切にお願いしてきます。
徐々にその声は、今年に入って急激に増えたと思います。
ある代表者さんにお話をお伺いしました。
「生きる希望はない
貯金もない
仕事もない
補助金もない
楽しみもない
仮設住宅ではプライバシーだって筒抜けで人権がない
だから、せめて、せめて、炊き出しだけでも、うちの仮設住宅でやってもらえれば
楽しみも増えるし、希望も持てる! なによりも、1食だけでも食費を浮かすことができれば、生活に困ってる貧困被災者の経済支援にもなりますから・・・・。
だから、是非、○○○仮設に次回来てください!」
この背景には、日本の姿勢が大きく影響していると思います。
震災直後、まさに日本中! いや・・・・。世界中から、支援の手が差し伸べられました。
そのおかげで、被災者は絶望から、少しづつ、生きる希望を持ちました。
まさに、人が人を支えていたのです。
現在、未だ、30万人以上の被災者がおります。
瓦礫こそなくなって、町並みは、震災直後の地獄絵図からは大きく復興したように
思います。ですが、30万人以上の被災者が、先の見えない生活に、毎日毎日怯えて生活をしています。冬は寒く、夏は暑い、簡易仮設住宅で、なにもない仮設住宅で、あるのは
時間だけ・・・・。精神状態も限界です。
しかしながら、世界中、日本中から差し伸べられていた手は、パタリとなくなりました。
さらには、「景気回復!」「アベノミクス」「インフラ」世間は、大騒ぎです。
これだけのギャップがあれば、被災者の心は、
「取り残された感」「見捨てられた感」を持つのは当然であり、
自然な事なのではないでしょうか?
あれだけ、みんなでがんばろう!って言ってたのに・・・・・・。
被災地には、ボランティアの姿は全くありません。
でも、助けを求めている人は、被災直後から多少、ほんの少し減りましたが
まだ、30万人以上います。
この背景は、日本国民全員で考えなくちゃいけないのではないのかな?
毎日毎日、「生きている事を自問している」先の見えない被災者が大勢いるのに
あなたは、復興は完了した! って胸を張って言えますか?
背を向けて、見ないようにしているだけではないですか?
今からでは遅いって思っていないですか?
私は、震災直後から2年2カ月、被災地に通っていますが、
被災直後よりも、今の方が、求められています。
私達を必要としています。
ほんの少しだけ勇気を持って、被災地に目を向けて頂ければと思います。
※30万人以上の被災者は、家や家屋が全壊、半壊したのにも関わらず、奇跡的に命からがら助かった人達なんですよ、そんな人達が、せっかく助かった命を投げようとしているのも正直な事実です。手を差し伸べましょう!人は、人でしか助ける事ができないから
我々ライフサポート復興を支援する会も、多くの参加者や協賛社を募集しております。
被災地に、向日葵のような笑顔が戻るその日まで、我々は、我々のできる限りの復興支援を貫きたいと思います。
ライフサポート復興を支援する会 理事長 大関真悟