あの大震災から2年、
私達は被災地に立っています。
そして私達の活動を振り返りました。
様々な、現地の人との出会いや関わり、被災しながらもボランティア活動をしている
被災者の人達・・・・。
私達は、大震災が起きたその月から、毎月のように、被災地に足を向けましたが、
私達の団体は、道路を作れる訳でもなく、防波堤を作れる訳でもありません。
らーめんの炊き出しが本当に、被災地の役に立っているのか解らなくなったことがありました。
石巻市復興を考える市民の会の藤田代表に聞いたことがあります。
私達、被災地にお役にたててるのか?
すると藤田代表は言いました。
「みんなあんなに美味しい美味しいと言ってるじゃないか、ありがとうねって!
私に、次はいつあのラーメンを食べれるかな?と聞いてきますよ!
被災地に足りないのは人なんですよ、話を聞いてあげるだけでもいい、今、仮設住宅では自殺が多発していますよ、それを止めれるのは人でしかない、人は人でしか救えないんですよ」
との事でした。
私達のしている炊き出しが、現地のお役にたっていると確信できました。
その確信は、まぎれもなく私達ライフサポート復興を考える市民の会の原動力となっています。
今回私達が訪れたのは、宮城県石巻市の中心部から1時間、牡鹿半島、小渕浜というところです。
この牡鹿半島は、震災時、本土との交通手段が完全になくなり、1週間以上も救援物資が届かなかったと聞きます。今でも、ボランティアの姿は数える程度しかおりません。
そのせいか、300食用意させて頂きましたらーめんは1時間あまりでなくなりました。
みんな「美味しい!ありがとね!」っておっしゃって頂き、逆に私達が温かくなりました。
この牡鹿半島には、有名なボランテイアのイギリス人女性がいます。
名前はキャロライン、今回の炊き出しも様子を見に来て下さいましたので、お話をしました。キャロラインは、震災まもなくこの地に4トントラックいっぱいに救援物資を詰め込み訪れたようです。それからも、牡鹿半島とイギリスを往復し、イギリスで募金を募り、何度も何度も救援物資を届けています。牡鹿半島に住まう人は誰もが知っているようです。キャロラインは復興が終わるまでは、この牡鹿半島で過ごすと決めているとおっしゃっていました。
結婚して間もないイギリス人の女性が、旦那の許可を得て、ここまでやっているとは・・・・・。
キャロラインは言いました、『国は違うけれど同じ人間だから!』
私は、自分とキャロラインを照らし合わせ、恥ずかしくなってしまいました。
そして、炊き出しが終わり、石巻門脇地区に向かいました。
2時46分前になるにつれて、何もない広い敷地に点々と人がいました。
そうなんです。流された自宅の前で手を合わせていました。
そして、2時46分 海に向かい黙祷 1分間サイレンが鳴り響きました。